良い介護は介護職の心から始まる|心が壊れる前に知ってほしいこと

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介護の仕事は、誰かの生活を支える大切な仕事です。

でもその一方で、
気づかないうちに心がすり減ってしまう仕事でもあります。

介護の仕事について語られるとき、
多くの場合、話題になるのは「利用者さんへのケアについて」です。

どう接するのが良いのか。
どのようなサポートが必要なのか。

いつも”利用者さんにとってより良い介護とは”
ということに焦点を当てています。
もちろん、それは介護の仕事をするのにとても大切なことです。

でも、私はずっと思ってきたことがあります。

良い介護は、介護士の心から始まるのではないか。

介護は、人の心に触れる仕事です。
だからこそ、ケアする側の心が疲れてしまうことも少なくありません。

忙しい現場。
人手不足。
職員同士の人間関係。
利用者さんや家族の思い。

その中で、
多くの介護職が「自分の気持ち」を後回しにして働いています。

辛くてもグッとこらえ、
キャパオーバーなのに気が付かないふりをして毎日の業務をこなします。

私自身も、そんな介護職のひとりでした。

でも、本当は、介護士の心がすり減ってしまうと、
優しさも、余裕も、だんだん出せなくなってしまう。

だからこそ私は思っています。

良い介護は、まず介護士の心が守られることから始まる。

このブログでは、
介護の現場で見えてきた「人の心」と、
ケアする人の心を守るための心理学を、
静かに綴っていきたいと思います。

良い介護は「介護士の心」から始まる

先ほどもお話ししましたが、
介護の仕事では、
利用者さんのことを第一に考えるのが当たり前とされています。

「利用者さんのために・・・」
「その人らしい生活のために・・・」

確かにとても大切なことです。

けれど現場で働いていると、
もうひとつ大切なことがあるということに気づきます。

それは、介護士の心の状態が、そのままケアに表れるということです。

心に余裕があるときは、
利用者さんの小さな変化にも気づくことができます。

少しの言葉に寄り添えたり、
忙しい中でも優しく声をかけることができたりします。

でも、もし心が疲れきっていたらどうでしょう。

時間に追われ、気持ちに余裕がなくなると、
本当は大切にしたいはずの関わり方も難しくなってしまいます。

私自身、長く介護の現場で働く中で、
介護士の心の状態が利用者さんのケアに大きく影響することを何度も感じてきました。

良い介護を続けていくためには、
利用者さんのケアだけでなく、
介護士自身の心も大切にされる必要があると。


介護職は「心を使う仕事」

介護の仕事は体力が必要な仕事だと言われることがよくあります。

たしかに、移乗介助や入浴介助など、
身体を使う場面は少なくありません。

けれど、実際に現場で働いていると気づくのは、
体力だけではなく、他にも消耗するものがあるということです。

それは、心です。

介護の仕事は、人の感情に触れながら行う仕事です。
そのため、知らないうちに心が疲れてしまうこともあります。

体力よりも消耗するもの

心理学では、仕事の中で自分の感情をコントロールしながら働くことを
「感情労働」(エモーショナル・レイバー)と呼びます。

たとえば、

  • 疲れていても笑顔で接する
  • 忙しくても落ち着いて優しく声をかける
  • 嫌なことを言われてもグッと我慢して顔に出さない

こうした関わりは、介護の現場では日常的に行われていますよね。

利用者さんに安心してもらうために、
自分の気持ちを整えながら働く。

それはとても大切なことですが、
同時に心のエネルギーをかなり使う働き方でもあります。

だからこそ、介護の仕事では
体の疲れとは別に「心の疲れ」が積み重なっていくことがあります。

人の感情を受け取る仕事

介護の現場では、利用者さんのさまざまな感情に触れます。

不安、寂しさ、怒り、戸惑い。
ときには、言葉にならない気持ちもあります。

介護職は、そうした感情を感じ取りながら関わります。

「どうしたのかな」
「何か不安があるのかもしれない」

そうやって相手の気持ちを想像しながら関わることが、
良いケアにつながることも多いからです。

ただ、その分だけ
相手の感情を受け取るということが増えていきます。

優しい人ほど、
相手の気持ちを自分のことのように感じてしまうことがあります。

それは決して悪いことではありません。
むしろ、介護の仕事にとって大切な力でもあります。

けれど、その力が強すぎると、
自分の心が疲れてしまうこともあるのです。


優しい介護士ほど疲れてしまう理由

介護の仕事をしている人は本当にいろんなタイプの人がいますが、
中でも、優しい人や真面目な人が多いように感じます。

相手の気持ちを考えながら行動する人。
人の気持ちに寄り添うことができる人。
もっとこうすればよかったと反省できる人。
相手のためにどうすれば良いかを考える人。

そういう人たちが、介護の現場を支えているのだと思います。

でも、その優しさがあるからこそ、
知らないうちに心が疲れてしまうこともあります。

人の気持ちを感じやすい人が多い

介護職に就いている人の多くは、相手の気持ちを想像する力を持っています。

利用者さんの表情や声のトーン、
ちょっとした様子の変化から、

「今日は少し元気がないのかな」
「何か不安があるのかもしれない」

そんなふうに相手の気持ちを感じ取りながら関わっています。

それは、介護の仕事にとってとても大切な力です。

ただ、相手の気持ちに敏感であるほど、
その感情を自分の中に取り込みやすくなることもあります。

「大丈夫」が口癖?

介護の現場では、忙しい毎日が続きます。

人手が足りない日。
思うように仕事が進まない日。
心が疲れていると感じる日もあるかもしれません。

それでも多くの介護職は、
ついこう言ってしまいます。

「大丈夫です」

周りに迷惑をかけたくない。
弱音を言うのは申し訳ない。

そんな気持ちから、自分の大変さを後回しにしてしまう人も少なくありません。

でも、その「大丈夫」が積み重なっていくと、
心の疲れに気づきにくくなってしまうことがあります。

本当は少し休んだほうがいいときでも、
無理をしてしまうことがあるのです。


私が心理学を学ぼうと思った理由

私が介護の仕事を始めたのは20代前半でした。

利用者さんと関わる仕事はとてもやりがいがあり、
「この仕事を続けていきたい」と思っていました。

でも、働く中で少しずつ感じるようになったことがあります。

それは、介護の現場では
人間関係が心に大きな影響を与えるということでした。

職員同士の関係。
他職種とのかかわり。
仕事のプレッシャー。
気を遣い続ける毎日。

そうした環境の中で、
私は少しずつ心のバランスを崩してしまいました。

「どうしてこんなに苦しいんだろう」
「人の心ってなんだろう」

そう考えるようになったことが、
心理学に興味を持ったきっかけでした。

人の心を理解したい。
そして、ケアをする人の心も守られるようにしたい。

そんな思いから、私は心理学を学び始めました。


良い介護は、介護士が自分を大切にすることから

介護の仕事をしていると、
つい自分のことを後回しにしてしまうことがあります。

利用者さんのことを優先する。
職場のことを考える。
周りに迷惑をかけないようにする。

そうやって頑張っている人ほど、
知らないうちに心が疲れてしまうことがあります。

でも私は、こう思っています。

良い介護は、介護士が自分を大切にすることから始まる。

自分の心を守ること。
自分の気持ちに気づくこと。
ときには休むこと。

それは決してわがままではなく、
長く介護の仕事を続けていくために大切なことだと思うのです。

そして、そのことが結果的に
利用者さんへの良いケアにもつながっていくと感じています。


このブログについて

このブログでは、
介護の現場で見えてきた「人の心」について書いていきます。

たとえば、

  • 介護職の心理
  • 現場の人間関係
  • 心を守るためのヒント

など、
介護の仕事をする中で感じてきたことや、
心理学から見えてくる視点を、
やさしく言葉にしていきたいと思っています。

忙しい毎日の中で、
少し立ち止まって心を整えるような場所。

そんなブログになればいいなと思っています。


介護職のあなたへ

介護の仕事は、人の人生に寄り添う仕事です。

喜びもありますが、
ときには心が疲れてしまうこともあります。

もし今、
少し疲れていると感じていたり、
誰にも言えない思いを抱えていたりするなら、

このブログが、
ほんの少しでも心を整える時間になればうれしいです。

そして、忘れないでいてほしい、

ケアをするあなたの心も、大切にされていい。ということを。

次の記事では、

「介護職が疲れてしまう本当の理由」について、
心理学の視点から詳しく解説しています。

▶︎ 介護職が疲れてしまう本当の理由

この記事を書いたのは・・

介護職15年以上の経験と心理学の知識で、現場で見えた人の心や働く自分の心の動きをやさしく整理。
読んでほっとする、介護職のための静かな心理学ラボです。

ケアする人の心
介護職のための静かな心理学ラボ

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